母親と近く結婚する娘さん夫婦が同居するために、今住んでいる家を建て替えたい、母娘とも、風通し良く、落ち着いた和風の家がよいとの希望であった。
1階は母親の部屋(和室6畳)と共用スペース、2階が娘さん夫婦の専用スペースという構成になっている。1階の共用スペースと2階の居間には温水式の床暖房が敷設されている。
いぶし瓦葺きの大屋根は、たっぷりと軒の出をとった切り妻にした。外壁はしっくいと板張りのイメージでまとめた。
内部は、構造材としての木をなるべく見せて、木造住宅の良さを表現している。床は全てナラのムク材フローリングとし、壁や天井には、しっくいやシナ合板、ラワン合板、和紙など健康的な自然素材を主に使用した。
又居間、台所、階段の上部にトップライトを設け、日照と採光に配慮した。